Web制作者はiPhone黒船襲来に備えるべき
2007年12月17日
2008年には3G版のiPhoneがリリースされるだろうと噂されています。もちろん来年には日本でも発売となるでしょう。長らく鎖国状態だった日本の携帯市場にも大きな変革の時が到来すると予想できます。iPhoneの売り上げによって大きくシェアが変わる可能性があるでしょう。
本当の変革はシェアじゃなく携帯の使われ方
日本の携帯電話各社はiPhone発売によるシェアの変動ばかり気にしているかもしれませんが、 本当に重要な変革は「携帯によるWebの使われ方の変化」だと思います。最近発表された調査結果で『女子高生、携帯でネット1日平均124分』というのがありました。『ネット閲覧はPCより携帯』へと明らかに変化しています。mixiの利用状況などを見てもその傾向は明らかです。今後Webサイトも携帯から閲覧する人が増えるのは疑いようがありません。
2つの大きなブレーキが外れるとき
これまでは携帯でのWebサイト閲覧という流れにブレーキをかける2つの仕掛けがありました。
一つめのは携帯電話の小さな液晶画面、そして携帯特有のインターフェースです。快適にかつ長時間Webを閲覧するには明らかに不向きで、携帯専用のサイトしか見ることができなかったり・・・。自分はtwitterとかに携帯からちょこちょこと投稿したりしています。それだけだったら今の携帯でも十分事足りるのですが、長時間のWeb閲覧あるいは調べものとかになるともうダメです。そういう時はやっぱりパソコンからWebを使いますね。この使いにくさが携帯からのネット利用にブレーキをかけていた要因の一つでしょう。
二つ目のブレーキは携帯端末の貧弱なWebブラウザとキャリアごとの異なる仕様です。今でこそフルブラウザが搭載されている端末が増えてきましたが、携帯電話全体を見渡すとまだまだです。独自規格がはびこり、他社携帯では使えないタグがあったりといった制作面での障害がブレーキとなっていました。
これら2つのブレーキのおかげで「PCでWebを見る」というスタイルがかろうじて維持されてきたと言えます。しかしそれももう若い世代では破綻しているようですね。「ネットは携帯で」という若い世代が今現実に来ています。
一方、若い世代だけじゃなく30~50代くらいの人も『携帯でのWebブラウズ』のニーズはあるはずです。発売当初の初代W-ZERO3の熱狂振りを省みれば、中高年でも『携帯でのWeb閲覧』の素地があるのではないかと思います。
そして2つのブレーキが外れる時がもうすぐやってくるはずです。その契機になるのが「日本でのiPhone発売」になると睨んでいます。
Webの世界はどうなるか?
ここから先は僕の個人的な主観入りまくりの『予想』です。iPhoneが日本で発売されるとどうなるかを考えてみます。
- 携帯電話業界のシェアが変動する
- iPhoneに触発されたスゴイ携帯電話がいっぱい出てくる
- 携帯電話でのWeb閲覧がPCを抜く
- コンテンツ産業がエライことになる (と思うw)
今のところiPhoneを発売するのはソフトバンクという説が有力です。そうなればシェアがかなり変わってくるはず。まず、間違いなくMacユーザーは買うでしょう。そしてiPodTouchを買った人もきっと買ってしまうでしょう(笑)さらには一般のiPodユーザをはじめ、多くの人がiPhoneを手にするんじゃないでしょうか?
さらにiPhone発売による影響で非常に大きいのは似たような携帯電話がたくさん出てくるだろうということです。つまりiPhoneのように使いやすくフルブラウザ搭載の画期的な携帯電話が数多く出てくる(と願いたい)。もしそうなればネット閲覧 のPCから携帯電話シフトが劇的に進むでしょう。
iPhoneは携帯電話というよりむしろ高機能なコンパクトPCとでも言ったほうがしっくりくるような気がします。音楽も聴けてWebも閲覧できる。しかもそれを革新的なインターフェースで直感的に操作ができる。
ここで重要なのがiPhoneのインターフェースと内臓されているブラウザsafariです。これは前述の2つのブレーキを外す大きなきっかけにな るのは間違いありません。PCとあまり遜色ない操作性でWebを閲覧できて、直感的で使いやすければiPhoneからWebサイトを見ないほうがおかしい でしょう。どこでも持ち運べてどこでも繋がり、(今までの携帯に比べると)比較的大きな画面で Webを見ることができる。便利で使いやすいものがあれば絶対使ってしまいますよね。
携帯でのWeb閲覧があたりまえになれば「いかに携帯で見やすく使いやすいWebサイトを作るか」ということを考えていかねばなりません。 横幅800px以下の神話は跡形も無く消えてなくなるでしょうし、PCでの各種ブラウザチェックに加えiPhoneでのチェックというのも当たり前になってくるのではないでしょうか?
Web制作者はiPhone発売に備えるべき
Web制作に携わる人は皆(自分も含めて)iPhoneの日本発売とその後の展開に備えるべきだと思います。プラットフォームが変わるのです。かつてゲーム業界にもあったファミコンからプレステへの劇的な変化のように、Web業界のプラットフォームもPCから携帯へとシフトします。その時になっても同じ業界で働いていくためには、流れに敏感になり一早くその流れに乗ることです。「ここの角丸組みづらいなぁ~」とか愚痴をいいつつ、のほほんとコーディングしているだけではダメだということです。
かなり過激(?)な見出しで長々と文章を書いてきましたが、このエントリーを書こうと思ったきっかけは下記リンク先の長谷川恭久さんの素晴らしい記事がほとんどブックマークされていなかったからです。併せて下記記事を通読することを強くおすすめします。(時間が無い方はiPhoneからみるモバイルサイトデザインのヒントだけでも読んで見るといいですよ)
- iPhoneサイトを構築しよう–第1回:iPhoneサイト構築で知っておきたい5項目
- iPhoneサイトを構築しよう–第2回:iPhoneならではのサイト構築テクニック
- iPhoneサイトを構築しよう–iPhoneからみるモバイルサイトデザインのヒント
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- ヤスヒサ - 2007.12.18 -AM 11:06
こんにちは。ZDNetの記事紹介してくれてありがとうございます。
iPhone+Safariもそうですけど、来年はGoogleのAndroidも登場するので、携帯電話がもっとおもしろくなるでしょうね。今までのような閉鎖的なシステムからオープンでよりリッチな体験を利用者にも提供出来る可能性を秘めていますし。
まだ日本の携帯電話は閉鎖的な環境なので、この波がどう影響するのかはまだ分からないですが、何らかの変化はここ数年にあるのかもしれませんね。- 通りすがり - 2007.12.18 -PM 12:50
マカーが必死になってるの丸出しやな
iPhoneがきっかけになんてならない。というか現時点で携帯Webを把握していないお前が遅れているだけ。
記事がブックマークされていないのは、くだらないから。
ついでに、日本がなぜ携帯鎖国と言われているか、わかっていないみただね。
もうちょっと勉強すれば?- hk - 2007.12.18 -PM 4:33
ウェブのインターフェースという点で一つ。
このサイトは読み込み後formに自動的にフォーカスされていますが、スペースバーを使ったスクロールに対応することがユーザビリティを向上させるために必要だと思います。
参考:http://www.macworld.com/article/58670/2007/06/safarirss.htmliPhone に備える前にぜひ。
- A.Kawashima - 2007.12.18 -PM 11:29
>ヤスヒサさん
コメントありがとうございます。直接書き込んでいただけるとはビックリしました。
Androidは楽しみですね。携帯電話の新しい可能性が開けるのではないかと思いワクワクしています。来年はiPhoneのSDKも公開されますし、いろいろと携帯電話周りで動きがありそうですね。ヤスヒサさんの記事も楽しみにしています
- A.Kawashima - 2007.12.18 -PM 11:36
>通りすがりさん
日本が携帯鎖国と言われているのは通信方式が諸外国と異なるからですよね?間違っていましたらご指摘下さい。
確かに勉強不足の面もあるかと思いますが、このエントリーは一個人の考えとして受け取って頂ければ幸いです。
- A.Kawashima - 2007.12.18 -PM 11:38
>hkさん
情報ありがとうございます。参考にさせて頂きます。
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